認知症サポーターとは、認知症を正しく理解して、認知症の方や家族、関係者を応援する人ということのようです。
大阪市は、平成30年に、認知症の人を支えるまち大阪宣言を行っています。
2025年には、65歳以上高齢者の5人に1人が認知症である状態になる可能性があるといわれています。
〇認知症に関する知識の理解を深め、早期に認知症に気づき、地域のつながりで認知症の人をささえるまち
〇認知症の人の思いやその人らしさを尊重し、認知症の人やその家族の視点にたって行動するまち
〇外出する、運動する、食事に気を付けるなど、認知症になりにくい生活習慣を実践するまち
〇認知症の状態に応じた質の高い医療・介護サービスが速やかに提供されるまち
〇認知症の人がいきいきと暮らし続けることができるまち
以上が、大阪宣言です。
認知症とは、状態、症状のことで、認知症は、① 脳や体の病気(疾患)が原因となり、②記憶力・判断力・認知機能などが低下し、③通常の日常生活に支障が出ている状態(およそ6か月以上)
認知症の原因となる病気は、①神経変性疾患(脳の変性)(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック病含む)など)②脳血管性障害(血管性認知症(脳出血や脳梗塞など))③感染症④中毒・栄養障害⑤脳腫瘍⑥頭部外傷など
です。
認知症とよく似た状態を示す病気に、うつ状態や甲状腺機能低下などがある。早期に治療すれば治ります。
早期治療が大事で、早期受診のメリットは、治る病気を見逃さない、進行を薬で遅らせることができる場合があります。また、他の病気の治療を行うことで進行を防ぐことができる場合がある。なによりも、今後の見通しを立て備えることができるということです。
認知症の症状は、中核症状(記憶障害、見当識障害、実行機能障害、失語、失行、失認)と、必ず見られるとはかぎらない、認知症の行動・心理症状(BPSD)(精神症状:うつ状態、意欲の低下、妄想、焦燥感、 行動障害:徘徊、暴力、異食、昼夜逆転)があり、昔のことや体で覚えたことは覚えており、5感や感情は豊かに生きています。中核症状は治りにくく、BPSDは改善できるとされているようです。
予防法はなく、発症のリスクを減らし、生活習慣病の予防を行うのが予防につながるとされています。具体的には、有酸素運動、食生活、脳の活性化です。
支援のポイントは、本人の気持ちを知ることです。日常生活でできにくくなったことを助けるのが主な支援になります。
認知症の人への対応は、①驚かせない。②急がせない。③自尊心を傷つけない。とされています。まずは見守り、余裕を持ち、前方から声をかけ、目線を合わせて、優しい口調で、穏やかに、はっきりと話し、相手の言葉に耳を傾ける。というのがポイントなようです。
認知症サポーターは、今までより少しだけ親切になり、地域の人とコミュニケーションをとり、寛容な穏やかな気持ちを持つという気持ちと、行動を少し変える必要のあるようです。
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