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不定愁訴

医療幻想 (久坂部 羊著)を読んで この本の中にオールマイティの診断名という章がでてくる。 ふらつき、めまい、異常な発汗、肩こり、息が詰まる感じ、イライラ、なんとなく気分が悪いなどの症状を、「不定愁訴」と呼ぶが、検査をしてもみつからないと、「自律神経失調症」ということになる。この先生もこの診断名をよく使うそうです。 高齢者は、朝起きた時にふらつく、耳鳴りがする、吐き気、頭痛、身体がだるいなど、さまざまな症状が多く、それはたいてい自然な老化現象だが、当人はなかなかそれを認めようとしない。「年のせいです」と言うと、すこぶる反応が悪いので、「自律神経失調症ですね」と説明すると納得する。高齢者の多くは、病気だと言われたほうが喜ぶらしい。年のせいだと言われたら治らないが、病気なら治る可能性があるからということのようです。
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会社は発明者になれない

企業内で従業員が会社の設備・資金を使用して発明しているのだから、はじめから企業を発明者としてしまえば、面倒な対価の支払いの仕組みなどいらなくなるのではないか、とお考えになる方もいるかもしれません。 実はこのような意見は、現在でも、一部の起業から根強く聞かれることがあります。しかし、特許法は、企業をはじめから発明者とするのではなく、あくまで、発明というものは個人(法律上は、会社などの法人と区別して「自然人」)だけが完成させることができる、ということを前提にしています。
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AGA禿の話

外資系企業は見た目に厳しいのに、禿には寛大なのか?アメリカ有数の全国紙「USAトゥディ(電子版)」(2008年3月13日号)が「禿」または「禿かかっている」CEOを対象に、「どのくらい禿を気にしているか」という調査を行っている。「禿は、CEOとして頭をフル回転させている象徴」「親しみやすくていいだろう?」「パーソナルブランディングにつながり、かえって長所にもなる」名だたるCEOたちが、アンケートに率直に答えていることに驚く。「USAトゥディ」が、フォーチュン500企業のCEO、およそ120人の写真を確認したところ、禿率は25%だったという。アメリカの主要百社のCEOの9割が50歳以上だというから、年齢を考えると、一般の人より禿率は高いことになる。しかし、記事は、禿はCEOのルックスとして致命的ではないと結論づけている。CEOがもっと気にしているのは「身長の高さ。」統計上、背の高い人は威厳があるように見えるという。(外資系の流儀 佐藤 智恵著より)
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階層の流動性はあるか

1970年代と80年代に関する米国のデータでは、稼得所得のトップ20%に属した者が、10年後に同じトップ20%の残っている割合は半分以下だとされていた。下位20%にいた低所得者の人々の半分以上が10年後にはこの低所得グループから抜け出ていたとされる。高所得者も低所得者も流動性がかなり高かったことがわかる。トクヴィルは「貧困層は定着し固定化する」と論じたが、現代の米国では高所得者・低所得者双方ともかなり流動的だということになる。
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なぜという問い。

発達心理学のある研究者が、次のような話をどこかに書いている。チンパンジーの子供と、人の子供に、実験者の行為を真似て、箱の中にボールを入れるように指示すると、両者ともほぼ同じ正確さで真似をすることができた。実験を繰り返しても、大きな差は出てこなかった。しかし、3回目の実験をしようとしたとき、人の子供は、実験者に向かって「ねーおじさん、なんでこんなことするの」と聞いたというのである。もちろんチンパンジーはしゃべれないから、聞こうにも聞けなかったのかもしれない。しかし、このエピソードを紹介している心理学の研究者は、「この、なぜ、という質問を発するか発しないか、というところが、人間とチンパンジーの一番大きな違いなのではないだろうか」と書いている。チンパンジーとは遺伝子レベルで2%少々しか違いのない人間は、この2%の遺伝子の違いを、言語能力だけでなく、こうした「なぜ」という心理的な気持ちを起こす能力の獲得に使っているのではないか。( 「脳科学」の壁 榊原洋一著より)といっています。
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ひきこもり

ひきこもりとは、「20代後半までに問題化し、6か月以上、自宅にひきこもって社会参加をしない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」と定義されるものです。これは齋藤環さんの著書「社会的ひきこもり」の中での定義です。ひきこもりの規模ですが、2010年に発表された内閣府の調査では、70万人という推定値が出ています。41万~70万とふり幅が大きいのは、ひきこもりは人口比で1~2%ぐらいだからです。1%の人を統計で捕まえようとすると3000人規模の調査で、ようやく30人程度を捕捉できる程度です。ですから、あまり正確には推計できないのです。調査によって違いますが、ひきこもりの6~9割程度は不登校経験をもっているとされています。現在までの調査データを総合すると、中学・高校の不登校が何らかの原因になっているものが、全体の5割を占めます。そして、大学からひきこもりになるタイプが2割、就労からひきこもりになるタイプが3割です。男性のほうがひきこもりになりやすいことを意味します。(日本の難題をかたづけよう
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理論的に筋道をたてて深く考えることが大事

ショーペンハウエルという偉人は読書についてこういっています。 「読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない。習字の練習をする生徒が、先生の鉛筆書きの線をペンでたどるようなものである。だから読書の際には、ものを考える苦労はほとんどない。自分で思索する仕事をやめて読書に移るとき、ほっとした気持ちになるのも、そのためである。だが読書にいそしむかぎり、実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない。」
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なぜ遅く繫殖するようになるのか

サケのように生涯の最後に1回しか繁殖しない生物を想定しましょう。飽和した環境では、自分が占めている現在のポジションを自分の死後、できるだけ自分の子供に置き換わってもらうほうが利益になるということはなんとなくわかります。さてこのとき、自分が死んだ後に自分の子供がとって代われる確率が2分の1だとしましょう。寿命が1年だとすると、1年後に自分の子供が自分に取って代わっている確率は当然2分の1ですね。では、さらにもう1年後に自分の孫がそのポジションを占めている確率はいくつでしょうか?そう、2分の1掛ける2分の1で4分の1です。
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残されたのは民主主義の成熟で、それで戦争はふせげるのか。

グローバル化の帰結としての世界大戦がおこった。グローバル化と資本主義は平和に貢献してきたでしょうか。貿易や投資で緊密に結びついている資本主義では、戦争リスクは少ないという仮説を裏切った事件こそ、第一次世界大戦だったからです。第一次大戦の前、20世紀初頭のドイツの最大の輸出先はイギリスでした。イギリスにとっても、ドイツは2番目の貿易相手でした。それでも両国は戦争に突入したのです。これは、経済の相互依存が必ずしも平和をもたらすわけではないことの、重要な証拠となるなるべき事実です。
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ブレーンストーミング(アイデア発想法)とは

【判断は後回し、数を出せ、他人のアイデアに乗れ】 ブレーンストーミングは、チャールズ・クラークが1958年に出版した同名の本で、有名になったアイデア発想法で、否定的な見解を出すことを禁じるルールにより、思いついたアイディアを少人数のグループでどんどん書き出していく。 1、Defer Judgement.(判断はあとまわし) 行動第一。アイデアを一つでも多く出すことが大切だ。でたアイデアがいいか悪いか、などの価値判断はまずは置いておこう。
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