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お金の現在価値と将来価値

現在価値に(1+利率)を掛けると、将来価値になります。将来価値を(1+割引率)で割り引くと、現在価値が求められます。もちろん、ここでは、利率=割引率です。たとえば、5年先のお金を現在価値に割り引くという話になると、(1+割引率)5に変わることに注意してください。 現在の100万円が利率5%で5年経過すると127.63万円となる。 現在の100万円の価値と、5年後の127.63万円の価値は同じであるということがいえます。 計算式は、 100×(1+5%)5=127.63となり、127.63×1/(1+5%)5=100 なる。
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女性の労働参加率は世界に誇れるものでないか

女性の労働参加率は、ここ20年ほどで、かなり伸びており、10年前は、ユーロ圏と同等で、60%ぐらいでしたが、現在は75%ほどになっている。 英国は昔から、女性の労働参加率は、高かったがそれよりもわずかですが、日本の方が高い結果となっています。(2023年) アメリカは1990年代後半をピークとして、その後は緩やかな低下傾向にあった。アメリカの大統領経済報告15はこの理由として、行政による子育て支援や医療支援が少ないことを挙げ、公的支援が向上すれば労働参加が促されるとの見解を示している。現在は67%ほどとなっている。
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専門家のいうことは信用ならないのか

プロ軽視の大衆社会が、数年前言われていた、新聞にも結構掲載されていた。その新聞の冒頭の箇所は、以下のような言葉で綴られています。 <専門家>の言うことは信用ならない――そんな風潮が強まっている。 うのみにしない、と...
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夢を持っている人は多い

厚生労働省が中高年齢者に「何歳まで働きたいか」につて調べた結果、60歳以下までと回答したのは、28%にしか過ぎませんでした。60%以上の人がそれ以上働きたいと答えたのです。実際に高齢者の労働意欲が高いようです。男女を合わせた60代前半の労働力率が60%を超え、65歳以上でも35%を超えているようです。(労働力率は労働供給の指標で、働く意欲がある人がどれくらいいるかを示します)(高齢者うつ病 米山公啓著)
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社会調査のうそ

人間の記憶に関しては、いくつもの面白い調査がなされている。もともと存在しない出来事ですら本人の記憶の中に生まれ、形成されていくこと、ジョン・コートルの著書「記憶はウソをつく」(講談社)の中に、数多くの例とともに紹介されている。(他にサイエンス1997年5月1日号のR・バックホートの記事もお勧め)。社会調査を行うものは、まずもって人間のあやふやな記憶を相手にしていることを前提にし、計画をスタートしなければならないということである。記憶が不確かなだけではない。その上、人はウソまでつく。他人に知られたら本人に重大な影響を与えるような質問の場合は、「人はウソをつく」ことを前提にして調査する必要があるのである。
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IQ遺伝7割

双生児研究の調査によると、実際には意外な結果が示されている。たとえば、代表的な学習障害である読字障害の遺伝率は、研究によってばらつきがあるものの、わずか2~5割強にとどまり、5割から8割は環境要因によるという結果が出ている。環境要因には、母親のお腹の中にいるときから現在までの、すべての環境が含まれる。たとえば、学習障害の重要な原因の1つは、妊娠中の飲酒である。また、妊娠中の喫煙や受動喫煙も学習障害のリスクを1.6倍に増やし、両方が重なるときには2.6倍になるという報告もある。子供を守られない環境が、学習障害を生むことになる。ちなみに、IQにおける遺伝的要因の寄与は7割弱である。生まれついてのものというよりも、環境によって少なくとも3割は左右されるのである。(発達障害と呼ばないで 岡田 尊司著より)といわれている。
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スモールワールド性

山火事の場合、どこかで発火すると、近くの木に燃え移りながら火が広がっていきます。金融の場合には、森林のように近くの危機が目にみえるというわけではありません。しかし、金融上の様々な「つながり」は、山火事との類似点があります。金融ネットワークは、実際の山火事のような、実際の距離とは関係ありません。相互につながりがあるかないかだけが問題です。どこかの金融機関で事件があると、つながりのある他の金融機関に影響が出ます。山火事と同じように、火が広がっていくわけです。
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マインドコントロール

【「自分を大きく見せたい」という意識が利用される】 ≪京都大学医学部出身で少年院の監察医として働いている岡田尊司先生が、「マインド・コントロール」(文藝春秋)という本で非常に面白いことをいっています。 少年院で少年犯罪をみていると、ある共通点があることに気がつく。カルトとか暴力団とは暴走族に入って法を犯す人の多くが、そういう組織の中である種のマインドコントロールを受けているというんです。 というのも、そういう組織には独自のルールができあがっていて、そのなかで評価されるために自ら進んで犯罪的な行為に走るという構図がある。
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どうしたらイノベーションはおこせるのか

よくイノベーションが必要だといわれるが、じゃあどうしたら起こせるのだろうか? 伊賀泰代さんの生産性という本を見ると、イノベーションには、技術的なイノベーションと、非技術的なイノベーション(ビジネスイノベーション)があり、私たちがイメージするイノベーションは技術的イノベーションにあたり、ニュートンが万有引力を発見するようなことがこれにあたる。 しかし、伊賀さんは、ビジネスイノベーションがもっと日本で起こってもいいのではないかといっており、そのビジネスイノベーションとは、問題意識と画期的な解決法への強い希求心の2つが必要と言っています。 これは、社員に問題認識力=課題設定力とその問題を一気に解決したいという強い動機づけを持たせることが不可欠になり、これがまさに「Motivation for innovation」であり、そのために大きな役割を果たすのが「生産性という概念を日常的に、強く意識させておくこと」といっている。
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コモディティ化するな

≪僕たちが暮らしているこの社会では、残念ながら全員が幸せになれるわけではありません。それどころか、これからは敗者にとってはますます生きにくい、厳しい社会になると考えられます。 まず基本的なことですが、単なる労働力になってしまったら、賃金はそれこそどんどん下がっていく可能性がある。勝間和代さんはこのことをわかりやすい言葉で、「コモディテイになるな、スペシャリストになれ」と言っています。コモディティすなわち商品になってはいけない。自分自身がどこにでもある労働力に堕ちてしまったら、後は資本の都合のいいように安く使われ、消耗したら別の労働力で代替されるだけ。≫
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