税金は戦争をもたらすのか、幸福をもたらすのか。
33歳のT・ジェファーソンが原案を起草した「アメリカ独立宣言」(1776)は「イギリス本国国王の歴史は、権利侵害と権利簒奪(さんだつ)を繰り返し行った歴史である」として、国王の不公正を多々羅列し弾劾し、世界に向かって独立を宣言したのである。その中で、「(イギリス国王は、本国議会の立法行為に裁可を与え)われわれの同意なくして租税を課した」、と言う部分が一番大きな独立戦争の原因となったことは言うまでもない。重税や増税は国家の根幹を揺るがすような事態を生み出すことがあるのだ。(経済学に何ができるか 猪木武徳著)といっています。