ショーペンハウエルという偉人は読書についてこういっています。
「読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない。習字の練習をする生徒が、先生の鉛筆書きの線をペンでたどるようなものである。だから読書の際には、ものを考える苦労はほとんどない。自分で思索する仕事をやめて読書に移るとき、ほっとした気持ちになるのも、そのためである。だが読書にいそしむかぎり、実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない。」
読書はザルでの水汲みのようなもの。
このことについて池上彰さんは、本を読むということは、言ってみれば、ザルで水を汲むのに似ているということだな、と解釈されています。読んだその時は、なるほどと感心するけれども、すぐに水(知識)は、ザルの目の隙間からこぼれてしまいます。つまり、忘れてしまうのです、といっています。
私は、成功者の本を、100冊ほど読みましたが、そのみなさんに共通するのは、1、朝早く起きて仕事する、2、本をよく読む、3、前向きな考え方、ぐらいでした。
その中の、本をよく読む事は、成功に関してヒントになる重要な事項と考えていました。しかし、シャーペンハウエルさんのいうことを考えると、理論的に筋道を立てて深く考えることが、もっと大事であることがわかりました。
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