学歴社会、偏差値社会の大元は福沢諭吉さん?
「吾輩は猫である」に見る近代社会の「飾り」
ところが近代になって身分制度が廃止されて社会がフラットになった時から、社会はダイナミック(動的)なのもに変質します。身分制度がないということは、自分の存在感を示すために自分を大きく見せる、飾ることが重要になってきます。
同時に競争意識も生まれてきます。福澤諭吉は「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」と平等主義を謳いましたが、同時に学問の大切さを説くわけです。つまり身分に関係なく学問を修めたものが上に立って国や社会を引っ張っていく。