【米の需給変化】
食料消費の多様化の中で、米の1人当たり消費は減り続け、過去の10年間だけでも約10%以上の減少をみた。他方で、生産技術の向上などで米の潜在生産力は強まっている。水稲10アール当たりの平均収量は1965年の390キログラムから、75年には450キログラムに、2012年には530キログラムに高まった。
米価の内外価格差はなにをどこと比較するかによるが、2012年時点でも1.3倍から4倍強あると言われる。格差を縮め、自給体制を維持するのは容易でない。米価は80年代末あたりから下がり気味に推移してきた。稲作の主業農家の一戸当たり作付面積はこの二〇年でほど倍になり平均二ヘクタール強になったにすぎず、構造改革を積極的に進めつつ、経営規模の拡大と将来の担い手を育成することが必要である。(日本経済図説第4版 田谷禎三・本庄真・宮崎勇著より)
ここには、平均収量が伸びたと書かれているが、減反政策がなければ、もっと収量が伸びたという人が多い。実際、中国などで、もっと収量が伸びていると聞く。中国は今、スーパーハイブリッド米開発に力を入れているという。 10アールあたり900kgという超多収量米も登場している。やはり、競争のなかに、身を置くことの重要性を感じる。いろいろな問題があるが、アジアで5億人ほどの栄養不足の人がいるのですから・・・・。
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