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残されたのは民主主義の成熟で、それで戦争はふせげるのか。

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グローバル化の帰結としての世界大戦がおこった。グローバル化と資本主義は平和に貢献してきたでしょうか。貿易や投資で緊密に結びついている資本主義では、戦争リスクは少ないという仮説を裏切った事件こそ、第一次世界大戦だったからです。第一次大戦の前、20世紀初頭のドイツの最大の輸出先はイギリスでした。イギリスにとっても、ドイツは2番目の貿易相手でした。それでも両国は戦争に突入したのです。これは、経済の相互依存が必ずしも平和をもたらすわけではないことの、重要な証拠となるなるべき事実です。

(静かなる大恐慌 柴山 桂太著より)ではに何が、不足していたのか。

国家間の付き合い方の1つに、民主的平和論がある。民主主義国家同士では戦争はほとんど起こらないという主張です。マイケルドイル教授が書かれました。

この主張は、18世紀に活躍したドイツの哲学者の、イマヌエル・カントが著した「永遠平和のために」を源流とした考え方で、現代に復活されたものです。

カントは、著書の中で、戦争を避けるためには3つの条件が必要だと論じた。その3つとは、「民主主義の成熟」「国際組織への加入」「経済的相互依存」であるといわれました。

カントは、絶対に戦争は起こらないといったが、厳密には、戦争の確率がかなり減るといわれている。

これらから考えると、第1次世界大戦は、経済的相互依存はあったが、民主主義の成熟そして、国際組織への加入というところに問題があったということでしょう。

最近の国際状況をみても民主主義の成熟は大変重要性があるものと考えられます。

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