【判断は後回し、数を出せ、他人のアイデアに乗れ】
ブレーンストーミングは、チャールズ・クラークが1958年に出版した同名の本で、有名になったアイデア発想法で、否定的な見解を出すことを禁じるルールにより、思いついたアイディアを少人数のグループでどんどん書き出していく。
1、Defer Judgement.(判断はあとまわし)
行動第一。アイデアを一つでも多く出すことが大切だ。でたアイデアがいいか悪いか、などの価値判断はまずは置いておこう。
2、Go for volume.(数を出せ)
下手な鉄砲の数撃ちゃ当たる。アイデアの数が出ないと全体のレベルも上がらない。どんどん発想していくうちにアイデアのレベルもおのずと上がってくる。
3、One conversation at a time.(会話は一点集中せよ)
会話は一期一会だ。はぐらかしたり、打ち切ったりではアイデアの質的向上は覚束ない。議論のデーマが決まったように感じたら、まずそのテーマでの議論を優先しよう。
4、Be visual.(可視化せよ)
出たアイデアは紙やホワイトボードに書いて、皆が見えるようにしよう。紙に書かず「空中戦」の議論では、議論が空回りしやすい。文字に落として「可視化」することが問題意識の共有の第一歩だ。
5、Headline your idea.(「一言でいえば」を考えよ)
発想したアイデアの本質を突き詰めるとことは、議論の進化を生む。それに、売れるためにはイケてるキャッチコピーが必要だ。本質を理解する者ほど、表現は簡潔で済む。
6、Build on ideas of others.(他人のアイデアに乗れ)
「3人寄れば文殊の知恵」という。議論の相手が出したアイデアをさらによくする提案を行う、「知の卓球ゲーム」「知のパスまわし」でアイデアは飛躍的によくなる。
7、Stay on topic.(議論のトピックを変えるな)
議論が白熱してきたら、苦しくても、ネタが尽きそうでも、議論の「お題」を変えてはいけない。議論の「心臓やぶりの丘」を越えれば、アイデアが別次元の創造性豊かなものにブレークスルーするかもしれない。
8、Encourage wild ideas.(「無茶振り」のアイデアをおもしろがれ)
アイデアが飛躍的に進化するためには、「無理かな」「現実的じゃないかも」と躊躇する気持ちを議論する、みなが振り捨てる必要がある。躊躇せず、「バカの壁」を超えよ。大胆な提案こそが想像性を生む。
この8か条を守ることが、想像性豊かなアイデアの創出へと向かう、時間がかかる曲がりくねった道をうまく歩き通せる王道だ、ということです。
これは、大きな会社、組織だからできることかな、という感じがします。
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